女性が離婚するための準備

たとえば、「夫には、もうガマンできない。今すぐ離婚したい!」と思ったとしても、実際には、事前の準備がなければ、なかなか離婚には踏み切れないのが、実情です。
今回は、離婚を実行に移す前にしておくべき手順を、順番にご説明したいと思います。

お金の準備

離婚した後は、夫の収入はなくなり、自分の収入だけで生活していかなければなりません。離婚後の生活を安定したものにするために、収入と支出の両面からの検討が必要です。
まずは大きな金額から検討しましょう。なかでも、家賃や自動車ローンなどの固定的な支出がいくらになりそうかチェックしましょう。

住まい

離婚した後に自分が出て行く予定の場合は、離婚した後に自分が住む場所はどう確保するのか、どこで生活するのかを考える必要があります。
実家の助けが得られそうなら、実家に一時的に住まわせてもらうことも検討します。
また、自分が離婚したくても、相手がすぐには離婚に応じない場合には、離婚へのステップとして、自分が出て行くことで別居をスタートさせる必要があります。
実家に戻る、別の部屋を借りるなど、予算も考慮して新しい住まいを確保する必要があります。

子どもの親権

夫婦のどちらが子どもを引き取るのか、決めなければなりません。話し合いでは決まらない場合には、子どもを連れて出て行くことも検討しなければなりません。

離婚事由

離婚するためには、離婚を正当化するような、婚姻関係が破綻しているという事情が必要となります。
例えばわかりやすいのは、相手の不倫や、相手から暴力を受けているような場合です。
では、このような事情がない場合は、離婚できないのでしょうか。
結論から言うと、それでも離婚できます。
もう夫婦としてやり直せないということを、長期間の別居で示すという方法があります。
問題となるのは、別居の期間です。
別居してすぐに離婚できるとなると、婚姻の拘束力がなくなってしまいかねないので、短期間の別居では離婚は認められません。
一方で、長期間の別居があっても離婚できないとなると、そのような長期間に渡って、冷え切った夫婦関係に拘束させることになり、それも妥当ではありません。
離婚できる別居の期間は、3年程度と考えられていますので、3年程度の別居期間があれば、離婚が可能です。
実際の調停や裁判では、別居の期間だけではなく、その他の事情も合わせて、総合的に考慮されることになります。